粉瘤
粉瘤とは
粉瘤(ふんりゅう)とは垢や皮脂などの老廃物が何らかの原因で皮膚の内部に蓄積ことによってできる良性の腫瘍で、皮膚良性腫瘍の80%が粉瘤です。はじめは皮膚表面に現れるごく小さなしこりですが、悪化するにしたがって、徐々に大きな袋状へと変化します。身体のどの部位にも形成されることがあり、背中、首、顔面に生じることが多いです。
症状
初期の粉瘤は痛み・赤みなど目立った症状がないので、未治療のまま通院されないケースがほとんどです。また初期症状がニキビと似ていることもあり、ニキビと間違われることがありますが、粉瘤は自然治癒することがなく、悪化する変色(黄色、青色、黒色)、痛み、発赤のような症状を伴います。袋を圧迫して中身を出すと特異臭のする粘り気のある膿がでますが、細菌感染を起こす可能がありますので、自身で無理に圧迫して膿を出そうとせず、医療機関に相談してください。
粉瘤手術・治療の流れ
診察
医師が診察を行い、粉瘤であるかどうかを確認します。
患者様に同意していただいたのち、手術を行います。
麻酔
切除を行う粉瘤にマーキングを行い、局所麻酔を行います。
手術
粉瘤内部にたまった角質・皮脂を取り出します。
手術後
取り残しがないことを確認し、手術終了です。
手術後ガーゼ、テープにて患部を保護して治療終了となります。
治療費
粉瘤の手術は健康保険が適用されます。
よくある質問
Q、傷痕はどれくらいで目立たなくなりますか?
A、個人差はありますが、術後2週間で傷が段階的にふさがっていき、その後数ヶ月かけて落ち着いていくのが一般的です。
Q、手術後、気をつけることはありますか?
A、手術は通常通りの生活を送っていただけますが、手術当日は飲酒を控え、術後1週間は激しい運動や入浴は避けたほうが望ましいです。翌日からシャワーはしていただいて大丈夫です。
Q、手術時間はどのくらいですか?
A、手術時間は多くの場合30分程度で終了します。